継続車検と予防整備

継続車検終了後の姿
継続車検終了後の姿
  • 走行距離も10万キロ近くになったのでクラッチを交換(滑りはないが)

予防整備

  • クラッチ板交換

 クラッチの滑りは特に感じていないが、乗り手の癖もあるし走行距離も10万キロ近いので突然滑り出したら運転手が可哀想なので、新規(中古)車検後初めての継続車検のための帰省中に実施した。エンジンとミッションを分離するのなら合わせてフライホイールも交換することにした。

 一人で行う作業は安全優先、セーフティファーストである。レンジローバーのトランスファー取り付けの際の痛い経験(横幅がありすぎるので車載ジャッキを横の傾き防止にしたものの固定が十分でなかったので、外れて唇を6針縫う怪我をした)を踏まえてしっかりと対応した。

マフラーとPPFを耐熱銀ペンで塗装した

 ロードスターの排気量が1.6リットルから1.8リットルになった際、トルクが上がったのでスピード感を増すためファイナルギヤ比が4.1に変更になった。ところがキビキビ感がなくなったとの声が出たのでNA8Cのシリーズ2になると軽快感を増すべくフライホイールが軽量化され、さらにファイナルギヤ比も4.3に戻された。我が家のロードスター シリーズ1は街乗りオンリーなので純正フライホイールでも取り立てて不具合は感じていないが、せっかくなので 軽量フライホイールなるものに交換してみた。シリーズ1の純正フライホイールは約10kgでシリーズ2のそれは8kgらしいが、社外品で定評の あるマルハモータース製の6.3kgのものにしてみた。

 ネットの情報どおり、ミッションを外したエンジンは前屈みに なってメインシャフトが入りにくくなるのでエンジン前部をジャッキアップしてミッッションと平行になるようにしてから静々と挿入したら一発で合体できた。

 そしてせっかくの機会なのでPPFとマフラー触媒を残り物のスプレー缶で塗装してから装着した。

◉足廻りブッシュの交換

苦労して22個交換した

 車体購入当時ネットを漁っていてブッシュセットは入手していた。NAロードスターの足回りのゴムブッシュは前後で22個らしいが数個不足しているとの事で格安だった。交換には相当な 時間を要するしアライメント調整が必要なので躊躇していたが、車検にあたり1ヶ月ほど実家に逗留することになるこの機会を捉えて実行することにした。古いダンボール箱を開けて数えてみたらリアのロアアーム用でマツスピ製の2個が不足しているようだった。1個千円もするので割引デーにネットで調達しておいた。実はこれが間違いで、フロントから順次交換して最後の作業でリアアッパーアームに残りのブッシュを無理やり押し込んだらアームが曲がってしまい修復に手間取った。本当はアッパーの2個が不足であった。修復に使った車載ジャッキが壊れて、そのうえ余分な出費を強いられた。 

 プロの方や若い人達のブログの情報では2日もあれば交換できるとの事だが、アマチュアかつシニアの私はスローアンドステディで1日2~3時間を作業に充て、取り外し・ブッシュ抜き取り・観察をしながら順次塗装をして圧入&装着で5日間かかってようやく終了。

曲がってしまったアームを修正

 数年に一度しか使わない格安プレス機の操作を思い出すのに時間がかかり、さらに手持ちのジャンク品をジグに代用する組み合わせや創意工夫に時間を要し、3本爪のギヤプーラーとを交互に駆使してブッシュを外した。今回一番活躍したSSTは水道の1.5インチ、3.8センチ径の鉄管とそのフランジであった。このことに気がつくのに時間を要したのだ。

 観察してみるとスタビライザーのゴムも傷んでいるような気がしたので併せて交換した。乗り心地は良くなったような気がするが一瞬で慣れてしまい以前の事は忘れてしまった。認知症の始まりか?。

 前回の車検で引っかかったサイドスリップと一緒にアライメントの調整はプロにお願いしたが自賠責保険や重量税よりも高くて今回の最高額の出費であった。

  • オルタのオーバーホウル

 オルタネーターやセルモーターは基本的に数十年は楽に使えるはずである。消耗品であるブラシやベアリングを交換すればほぼ永久かもしれない。でもこの頃は消耗品のみを交換して再使用するという整備は少ないようだ。オルタネーター業界は円熟期にあるので発電量やパワーと価格の競争ばかりらしい。消耗品を交換するコストと新品あるいはリビルド品のアッセンブリーのコストも大差ないと見える。 

 消耗品といえども10万キロ程度は持つはず。悪くなった部分だけ交換するという清貧の車生活を目指す身としては無駄な投資は避けたいところだ。

オルタのブラシとベアリングを交換

 ネットのロードスター の整備情報ではオルタネーターのオーバーホウルに関する話は少ない。ボンビーな学生や若者が好んで乗る車にしては経済的で的確な情報が少ない気がする。ま、学生といえども親の脛をかじって悠々自適の生活をしている若者が多いので些細な事には拘らないのだろうか。はたまた細かい整備を楽しむ若者は少なくてアッシー交換しか頭にない若者が増えたのだろうか。グダグダ思うのはやせ細った脛を持つ者のヒガミだろうか。 

 ユーノスロードスターのパーツリストを盗み見していたらNA8Cまではブラシのみでもパーツが出るようだ。早速割引デーに純正品を購入しておいた。こちらも予防整備で挑戦した。10%オフでも純正品のベアリングは結構高かったし、純正品のオルタ自体はどうも三菱製のようでブラシのハンダ付けやバネを横から押さえておいて挿入する手間がいるようだ(以前パジェロの時に新品のブラシを折ってしまった事がある)。

インジェクターの交換 

 NAロードスターでは定番となっている(らしい)インジェクターの交換を行った。噴射口が1穴から12穴に一挙に増えた。性能向上的には疑問符がつくとの声もあるが燃費の向上が見込めるらしい。デミオの物がポン付けで交換可能とのこと。話題になってから随分と時が経ったので値段もこなれてきた。ネットで中古品を入手してブッシュ等の消耗品は新品を奢っても合計で8,500円ほど。