CRRのリアアッパーゲートはよく錆びる。天気の良い時しか、それも年に数回しか乗らない人はいざ知らず、普段使いしていると本当によく錆びる。考えてみれば当然のことで、屋根に降った雨や雪は後ろに流れ、アッパーゲートのガラスを伝ってアンダーゲートとクッションゴムの辺りで溜まりそこで乾燥するまで滞っているわけだ。 リテーナーというらしいがクッションゴムを取り付ける部分、これは幅2センチ弱で薄い鉄板をCチャンネル様にしてカーテンレールみたいにゴムを挟んで固定している。この部分がサビて朽ちているのでゴムが浮いて、更に雨水を呼び込みどんどん錆びていくという構造だ。常に鉄と水の接触で錆びない理由はない。200Tdiレンジの時も入手時から相当酷かったので新品同様な部品取車の物に交換したが数年で錆びた。その後アルミ製のリアゲートを輸入して自分で交換してようやく落ち着いていた。この社外品は全てアルミ製でリテーナーもアルミであった。
200Tdiレンジ譲渡の際、布製シートとアルミのリアゲートに若干未練があって交換のうえ譲渡しようかとも一瞬考えたが、深く考える暇も無く決まってしまったので実現できずにいた。
ただ、アルミ製のリアゲートは社外品しか存在せず、ハイマウントブレーキランプが付かないし曇り止めヒーターの模様も純正と違う、更に取り付け時に結構な加工が必要なので躊躇する人がいるのも事実。何より入手した時は送料込みでも10万円足らずだったがここ数年で20万円近くに跳ね上がってしまっているようだ。今となっては清貧の年金生活者には厳しい。
300Tdiレンジにして2回目の車検を受けて、改めてリアゲートを見てみたらやっぱりサビは進行している。という事で前置きが長くなったがリアアッパーゲートのアルミ化についての考察。
ガラスを嵌めるフレームはセットでしかパーツナンバーが付いていないがよく観察するとフレームの上辺は溶接だが下辺は分解できそうだ。錆びるのは理論的には台形ガラスの底辺だけのはず。このうち底辺はL型の鋳物をM5のネジで固定してある。つまり交換前提で底辺を鉄製で作ってあるのだがこれを錆びないアルマイト製などにすればよい。従ってL型鋳物が入って固定が出来るアルミチャンネルを探し出せばよい。そう考えてL=1,400で25✖️15ミリの黒塗装のアルミチャンネルと化粧用のW=40の平板をホームセンターで探し出し、加工して取り付けたのは10年ほど昔。その時はアルミリテーナーが見つからずそのまま放ってあったのだ。その後、◯ノタロウでリテーナーに使えそうなアルミのCチャンネルを見つけて300Tdiのリアゲートは基本鉄製だがアルミのリテーナー付きになっている。10年近くの時を経て行った二つの作業を合体させれば底辺がアルミ製でサビの来ないリアゲートは完成するということ。これで予備のリアアッパーゲートが出来上がりお金の心配なく老後を送る事ができる。