(2010年冬の話)
不具合を感じたので、この際これまでの懸案事項を一挙に解決した?(非常に疲れた)
エンジン取出しとクラッチ交換、リアクランクシャフトシールとガスケットの交換それにヘッドのOH
暖冬の予想が外れ、師走の中頃から断続的に雪が降り続いている。
豪雪とまではいかなくても大雪(おおゆき)とは呼べる大量の雪だ。
圧雪で洗濯板(古い)のような凸凹の裏道を通勤に使い続けていたらギヤが入りにくくなった。
硬いのだ。ダブルクラッチのように一瞬呼吸を置いてからなら入る。
寒さでオイルが硬くなったくらいの気持ちでいた。
正月が過ぎ、遠出をしようかと車庫から出したのはいいがギヤチェンジのたびに渋くなり
最後にはギャーっと叫び声をあげだした。
近所を一回りしただけでレンジは車庫に舞い戻り、慌ててカミさんの軽に乗り換えて出発。
![補機類を外したらどれくらい前に余裕ができるか試してみた](http://www.geocities.jp/bdhdk713/P11213721.jpg)
年末に、新しい年を迎えるというのに綺麗に洗車をしてやらなかったので機嫌を損ねたか。
しばらく構ってやらなかったのでストレスがたまってクラッチが逝かれたか。
整備工場に頼んでクラッチ交換をしたのはちょうど6年前。あれから10万キロ走った。
あの時不具合になったのも、やはり正月明けの休みの日だった。
ランドローバーのクラッチは雪に弱いのだろうか。
そもそも果たしてクラッチの不具合か。たった10万キロで逝くだろうか。
マスターかスレーブかどちらかのシリンダーゴムが寒さで硬くなっただけでないだろうか?
いや、症状は前と同じだ、クラッチ板、それしか考えられない。
何しろクラッチセットはあるがギヤ本体は予備の持ち合わせがない(笑)。
いい機会だ、冬場の運動不足対策に予ねてからの懸案事項を処理しよう。
ここで課題を少なくしておけば次の10年は安泰になる?
久しぶりに軽トラ通勤を開始するか。
どのくらいの期間になるだろうか。雪解けまでには何とか……
前回のクラッチ交換は不本意ながらプロに頼んだが、帰宅するまでまるっと3か月かかった。
今度は自分でやってみよう、うまくできればほぼ全てを一人きりで整備した事になる。
ヘインズの困難度はレベル3なのだ。できない事はないはずだ。
ただ、前と同じで季節が悪い。車庫の作業スペースにはカミさんの軽が鎮座している。
外した物を置くスペースの確保が問題だ。
前から攻めるか後ろからにするか。
ヘインズによると、どちらでもよいらしい。
前から攻めると、ラジエターやコンプレッサーやらいろんな補機類を外さなければならない。
後ろは?
マフラーの脱着がある。それにギヤを後ろにスライドするスペースが心配だ。
エンジンを傾ける必要がありそうだ。
前からエンジンを降ろすと、ついでにヘッドのオーバーホウルをしたい。
後ろから攻めると、この際トランスファーをLWBのものに交換したい。
どちらも作業は多い。前門の虎、後門の狼というところか。
さて、どうする。
そうだ、今年は虎年だから前からとしよう!
![](http://o-rangenote.site/wp-content/uploads/2019/03/P1171374_edited1-1.jpg)
天井のH鋼にトロリーをかけてチェンブロックで吊り上げる仕組みはずっと前に出来ている。
不安の種はエンジンを高く吊り上げる事にある。万一外れた場合を想定するとゾッとする。
何とか平行移動程度でエンジンを取りだせないものか。
パーツリストによるとラジエター前のボディシェル(ボンネットプラットフォームというらしい)はボルトとナットで固定するようにな
っている。
ところが実際のTdiレンジではスポット溶接となっている。ここのところが問題だ。
ボルトとナットで留めるように穴はあいているのにわざわざスポット溶接なのだ。
ボディナンバーの改ざん防止のためかと思うが、整備性の面からみると改悪である。
![](http://o-rangenote.site/wp-content/uploads/2019/03/P2011386_edited_1.jpg)
このスポットを外してボンネットオープナー機能等を取り外し、エアコンのコンデンサを移動させれば、エンジンをギヤとトランスファー一体のまま取り出せそうだ。
チェンブロックで少しだけ浮かせて、車を後退させてからトロリーでエンジンを横に移動しよう。
降ろしてから普通の姿勢で作業にかかれる。
よしっ!
さらにトランスファーの入れ替えギアオイルシール(フロントとリア)交換 そして