錫杖岳

 若いころ何度も岩登りに通った錫杖岳。正確には錫杖岳烏帽子岩前衛壁という事で山頂へは行ったことが無かった。

 昔の写真や文章を引っ張り出して思い出を綴るだけのことはしたく無いので、ある程度の実践を踏まえて思い出を語ろうなどと考えたのが甘かった。山頂は遠かった。というか難しかった。ヘロヘロでやっとこさで登って帰ってきた。

最近の岩登りはボルトなどは取り去るのが主流らしいが50年以上前のまま残っていた

 前日まで連日、山小屋の取り壊しや稲刈りの手伝いをして疲れが取れていないと言うのはただの言い訳。原因は運動不足、練習不足経験値の喪失なのだ。関西方面のプロのガイドさんの力を借りて這々の態で降りてきた。バリエーションルートなのでコースタイムの設定はないが通常より2時間ほどは余分にかかっていると思われる。

 今回、一番みてみたかったのは岩小屋。通算でこれまで何泊したのだろう。錫杖の岩登りは基本は日帰りだったのだが土曜発の1泊登山もあった。雨に降られて沈殿していた時、先輩に教えてもらった人工登攀のコツ。50年以上も前のボルトが残っているか興味津々だった。先輩たちが海外遠征している時の合宿や冬季第2登をするときのベースにも使った。思い出の岩小屋なのだ。

朝霧のまち

秋も深まり公園の落ち葉が我が家に吹き寄せるようになった。

山頂では朝9時頃までは白山や飛越山塊しか見えない

この時期、天気が良いと朝霧(盆地霧)が10時過ぎまで地表を覆っているので家からは空が見えない。20分ほどのドライブで山上の展望台まで。

展望台は貸切状態
タイムラプスなるものに挑戦して40分ほどの時間を30秒に短縮
ようやく霧が腫れ出した
我が家も見え出した
乗鞍や御嶽に加え反対側からは槍穂や笠ヶ岳も

3年ぶりにザイル祭(上高地)

コロナ禍を経て久しぶりにザイル祭が開催できた

ウエストン祭とのバッティングが危惧されたが1日ずれていてセーフ(全くスケールが違うが)

海外在住の元カラコルム遠征隊副隊長を迎えての追悼山行

2,263峰や明神Ⅴ峰西南カンテなどのルート開発秘話や苦労話を聞くことができた

ただ数十年の時を経て各ルートの崩壊は激しい

会員それぞれ今でも様々な形で山登りに精を出しているが、現役のクライマーが少ない中、著名山岳ガイドに名を連ねる仲間がいることが嬉しい

最近ではザイルとは言わないそうで英語に統一されているらしい。ましてやラテ(laterne)などという言葉は若い登山者には通じないのだとか

小白木峰〜白木峰

コロナ禍の間隙を縫って山にはまり出した息子が帰ってきた。

富山県側の林道が不通だし、R471が冬季閉鎖になったので登山者は少ないはずと見込んで白木峰を目指して見た。

案の定、駐車場には滋賀ナンバーの車が1台だけで下山中の夫婦と思しき二人組に出会っただけ。途中クマの糞はいっぱいあったが山頂は貸切状態。

ほぼ曇り空だったが山頂にいる時だけ青空が見えた。この時期にしてはラッキーだった。

梅里雪山

photo by Kazuki Naruse

中国に長期出張中の成瀬君が送ってきてくれました。2月の春節休みに近くまで行ってきたそうです。

早く楽しい話を聞きたいものです。