理想のNAに向けて

  • 車検整備

 日本車の部品調達は楽で手間がいらない。車検証(抹消登録証)を持ってディーラーに行けば純正部品を取り寄せてくれる。

 試行錯誤で右ドアレギュレータを取り替え、サビのひどいワイパーアームを塗装しドアのウエザーストリップも交換したら一応見られる状態となった。

  そして車検に向け、クラッチ(マスター、スレーブ)とブレーキ(マスター、キャリパー)をオーバーホウル。油脂関係(エンジン・ギア・デフ)、冷却関係(クーラント・ラジエター・ホース)やエアクリも交換。

 足回りは右ボールジョイントのゴムが破れていたのでこれも交換。

 ラジエターの交換とヒーターパイプが固着していたので結構手間取り、日数を要した。

 車検場でプロの方々に混じって並んでいると、「懐かしいなあ」「昔はいっぱい乗って遊んだなあ」等と声をかけられた。

 車検に際し、エンジンの型式は確認されるので、ネット情報でエンジン番号の刻印位置を調べるとインマニ側との事。しかし、一生懸命探しても見当たらないので、載せ替えられて型式が違っていたら再挑戦と腹をくくって受検したが検査官の方がよく知っていた。BPエンジン(1800CC)の場合はエキマニ側に刻印があるらしい。

 サイドスリップが狂っていたが他はマルがついた。

 ナンバーの取得後、塗装だけはDIYでやったことがないので純正色で板金塗装屋さんに頼んだ。

 ロードスターに乗ってみると屋根のない開放感そのものであるがバイクのそれとはまた違った何とも言えない爽快感がある。そしてハンドルの微妙な操作に素直についてきてくれて本当に操っているという感覚になる。面白い。視界はコマンドポジションと呼ばれるレンジローバーやジープの視界とは真逆で、次のカーブ次の起伏が楽しみで、これはこれで非常に楽しい。


塗装終了

 塗装の仕上がりを待って、アブソーバー、エンジンマウント、タイミングベルト他ベルト類を順次交換した。

 一定の達成感のあと、ふと考えてみれば我が家には2シーターがもう一台あった。ポルシェと呼ばれるそれは「農道の」という前置詞がつくが普段の買い物のみならず東京へも快適に乗って行ける多用途多目的つまりマルチパーパスな働き者である。オープンなのは荷台のみだが一生モノとしてリフレッシュプランも沢山持っている。多忙な年金生活者の身ではロードスターを操縦する楽しみを作り出すのは難しい。仕方がない、整備と走りの楽しみは時折だけにして当分の間息子の住む多摩市に置いて管理させることにしよう。

その後

 息子の帰省のたびに少しづつ整備をして自分の理想のロードスターにすることにした。

 ポリシーはできるだけ純正オリジナルを保つ、ただし、新型や汎用品のいいところは積極的に取り入れる。

 2代目ロードスターであるNBのパーツは性能がアップしていて、かつNAとの互換性が高いらしい。コネクタやプラグは汎用品の方が使い易いし性能がいい場合が多い。

1DINのデッキに1+0.5DINの物入れがついた

 NAロードスターのセンターパネルは2.5DINという中途半端なサイズである。入手したNAには発売当時は高級だった2DINサイズのイコライザー付きソニーのCDデッキにCDチェンジャーが付いていた。好みの問題であるがCDは田舎の道を走ると音飛びすることがあり、車とは相性が悪いと思っている。アイポッド(これも古いが)やアイホンそれにブルーツゥースが普及した 今となっては陳腐化したとも考える。これらを取り去り、オーディオをCDレスアイホン対応USB入力端子付き1DINの格安デッキにした。別に1DINの小物入れを付け、さらにドリンクホルダーと引き出しの2段で1DINの物を購入し、これをバラして0.5DINの引き出しを作成。これで2.5DINになった。次にスピーカーを社外品の2ウエイ・コアキシャルなるものに交換して悦に入る。

 我が家のロードスターのオーディオには付いていないが、オプションでセンソリーシステムというオーディオがあるらしい。いわゆるボディソニックシステムらしい。センターパネルの2.5DINという中途半端なサイズは実はこのセンソリーシステム専用のアンプのサイズが0.5DINという事に関係しているのかもしれない。オプションではないがシートのヘッドレスト部分には小型のスピーカーがそれぞれ2個ついている。耳の左右で囁くように鳴る想定のようだ。買った時に付いていたCDチェンジャーは後付けのようで、取り付けの際このスピーカーの結線をしてないらしい。せっかくある機能は使いたいものだ。スピーカーをチェックの上結線。まぁドライバー席は最終的にフルバケにしたので助手席だけだけれど。

室内灯関係の調整整備。

スイッチ付きLEDライトになった

  基本的にユーノスロードスターのルームランプは足元灯のみであるが、後期型のうちシリーズ2と呼ばれる最終版の車体はバックミラーの位置に移動されている。ランプとしての便利さにおいては高い所から照らすのに越した事はないのでミラーの横にルームランプを追加。ドアの開閉連動に加えてスイッチでも点灯できるようにした。最近はLEDのランプが充実しているので配線を隠せば純正っぽく見える。次いで夜間でもスタートキーの位置が分かるようにキー周りに青色LEDランプを追加、ペダル周りに足元灯も追加しドアを開ければ点いて閉めれば消し遅れで消えるようになった。ついでにメーター球やエアコンパネルを交換し周りの照明もLEDにしたら明るい。

 さらにリモコンドアロック、ETCの装着などなど。着々と最新型のNA仕様になっていく。

そして、幌の交換

  普段乗っている息子はハードトップの付け外しが面倒なので、着けたままでオープンにした事はないらしい。それに幌は破れて穴が空いているので恥ずかしくて幌を広げられないのでいつかは幌を交換したいとの事。

 息子に出資させてNB幌をつける事にして、’17のゴールデンウイークに挑戦。

 NAの幌骨は生かすことにして社外品でNB純正品同等仕様という幌が届いた。

 NB純正の幌はビニール製でリア窓がガラスらしいが、届いた米国製の社外品はシームレスの布製で後窓は熱線(デフロスター)付きのガラス仕様だ、若干だが耐久性が高いようだ。でも熱線のコード類は付いていない。

 ‘17/4/30幌交換(NA幌骨にNBタイプの熱線付きガラス窓になった)

 併せて息子の趣味で運転席をバケットシートに交換。

 熱線の結線

 NA8ロードスターには純正オプションの熱線付きハードトップが付いてきた。でも6箇所の固定金具のうちリアのフック金具はただのM8の6角頭ステンボルトだし、真ん中の2点にはボディ側固定金具の取付穴すら空いていない。さらにボディには熱線のスイッチもリレーも付いていなかった。後から購入した為か、ただ載せてあっただけの感じがする。必要がなかったのだろうか。せっかくの機能は生かしたい。

  車体側のハーネス(配線)はグレードに関わらず工場出荷時から全車同じにしているようだ。つまり車体側にはポン付け用のコネクタがあり、純正オプションのスイッチやリレーを取り付けられる。純正のリアデフロスタースイッチは中古品をゲット出来たがリレーはなかなか出物がない。純正型番は取扱中止とのこと。似たような型番のマツダの純正品を探して入手した。果たして?(中古のスイッチは後に新品のデュアルスイッチに交換した)

NB幌用のハーネスを入手した

① 熱線はプラスとマイナスしかないはずなのにハードトップについているカールコードが3芯コードで、3極コネクタが使ってあるのが不思議だった。ロードスターの配線図集を見ていたら、NA型は熱線スイッチやリレーを付けてもハードトップのコネクタを接続しないとスイッチに通電しないようになっていることが解った。いわゆるインターロッキング機構らしい。つまり、スイッチのアース側は熱線のアース側を経由して接地するようになっているのだ。さらに、NB型になると熱線入りガラス幌になったので、このコネクタをつないでその上で幌を広げた状態でないと通電しないようになっている。幌を畳んだ状態ではスイッチを入れただけでは通電しないよう二重の安全装置になっているのだ。配線図ではパワーカットスイッチと書いてあるが安全のためとはいえ結構コストのかかる仕組みとなっている。オークションでNB純正の幌用カールコードを入手のうえ、加工する事とする。

② ところがハードトップはNA型で、ガラス幌用の純正コードはNB型なので、NA型とNB型ではコネクタの形状が違っている事が判明。元々ついているNAハードトップ用のコネクタは硬すぎて取り外しが困難な事もあるので、この際エーモンの3極黒色カプラーで統一した。

③ さらにNB型幌のパワーカットスイッチなるものはドアスイッチと同じ理屈である事が分かったが、NA幌骨にはNB純正のスイッチの取り付け場所を確保できなかったので、やはりエーモンの汎用ドアスイッチに交換。これでようやく電気は通り、ハードトップを取外す場合はワンタッチでコネクタを差し替えればガラス幌の熱線に接続できるハズ。

④  センターの固定金具とリアフックは純正品を入手して樹脂カバーを加工して取り付けた。

ハードトップのモール交換

  ハードトップは野外で放置されていたため、ゴムのモールがカチカチに固まってしまって剥がれかけている。雨漏れの原因かと思い純正新品モールに交換したがよくよく観察するとモールはただの飾りで、リアガラスはしっかりとコーキング材が充填してあり雨漏れの心配はなかった。

ドアの内張(ドア内張りをNA最終型に)

 ロードスターのドア内張りは進化している。 

シリーズ2用の内張

 初代NA6の取っ手はシンプルな3点止めで取っ手と肘掛を兼ねる物だった。ただでさえ収納スペースの少ないNAに収納ポケットがついていなかったのでNA8にマイナーチェンジした際、取っ手機能だけの2箇所止めの細身のものとし、後ろ側にポケットをつけた。しかし取っ手は強度が不足しているしポケットはシートとの隙間が狭くて使い物にならないとの声があったらしい。結局、NAの最終型(シリーズ2)では初代の3点止めの取手肘掛兼用型に戻し、ポケットは前側に移動した(少し小さくなった)。一方、NA8になり一部グレードの内張にツイーターをつけてみたが、メッキタイプは電気を帯びやすく壊れやすかったので、最終型では黒い樹脂製の物になっている。また乗り降りの際スピーカーのグリルを蹴飛ばして汚すのでキックガードなるものがオプションで販売されていたが最終型ではグリルの金網を細目の物にして強度を増し、中のスピーカーが綺麗に良く見えるように改良されている。

 そして17/10/10多摩から息子(ロドスタ)が帰って来るのを待ってネットでゲットした最終型の内張に交換した。

  後日談:肘掛付取手はどうもバケットシートと相性が悪いようで息子からは不評だった。どこかで右席だけでもNA8Cシリーズ1オリジナルの2点留めに戻す?

ランプ類

 近頃はウインカー(方向指示器)やストップランプ(停止灯)のレンズであっても赤や黄色が目立たず車体と同系色で統一するのが流行のようだ。新車で発売される車はほとんどクリアレンズで電球だけ橙色や赤色なので、車検上も違反ではないと見える。それに外車に多いがデイライトなる昼間灯を点けている車が増えてきた。被視認性確保のために国交省も推奨しているようだ。

 我が家のNAは純正色で全塗装して綺麗なシルバーストーンメタリックにしてあるので、ユーノスがマツダのブランドだと知らない人が見ると新型の外国製スポーツカーと見間違えるほどだ(?)。細部まで純正未再生品にこだわる懐古趣味も悪くはないが、せっかくなのでライトのカバーなどもできるだけクリア系にし、併せてデイライトも付けて最新式にしてみよう。

  ネットでポジションランプ(車幅灯)とウインカー(方向指示器)を1個の球で表示する純正風コンビランプを見つけた。いわゆるクリアランプである。

 サイドターンランプ、フロントとリアの反射板(リフレクタランプ)は赤や橙色の物を外しクリア系に交換してある。こだわりついでにフロントもクリア(透明)系にしてみよう。

  橙(イエロー)のランプは最近はステルスランプというのがあるそうで、点いていない時はメッキの銀色で黄色が目立たないようだ。高額なイメージだったが、バイク用のS25サイズのミミックバルブなる物が結構安そうだったので購入しておいた。

 ヘッドライトのレンズを外す殻割りとか言う技術がある。この技術を習得すればレンズ内にLEDのシリコンチューブを挿入してデイライトを付ける事ができる。そうすれば現行アバルト124スパイダー(マツダのロードスターNDが原型)似の純正風デイライト付きのクリアなコンビランプが完成するはず。

 LEDのウインカーランプにすると流れる電流が小さすぎて断線と勘違いしてハイフラ現象が出る らしいので、ICリレーに変えなければいけない。LEDの橙電球は普及が遅れて高価だったがある程度価格がこなれてきたようだ。社外品ではあるがNA仕様のものを ネットでゲットしてある。LEDのランプなら点灯した時だけ色がついて消えている時は普通に白色でいけそうだ。ステルスランプでもいいがどうしようかな。

白色LEDバーを切ってレンズに挿入

 冬になって少しばかり生活に余裕が出てきたのでLEDチューブライトを購入。60センチのシリコンゴムに細身のテープLEDが入っている。2本で1,350円もした(笑)。これの1本を半分に切って27センチとし、高さがありすぎるので下駄部分を切り取る。ドライヤーでコンビランプのレンズを温めていわゆる殻割りに挑戦。古いコーキング材がネバーッと剥がれていくのが何とも形容しがたく気味悪いがどうにかこうにか分解できた。そしてLEDチューブをレンズの中にセット。最近はシリコン専用の接着剤が開発されたので簡単に固定完了。純正のスモールランプとウインカーランプ別体式ハーネスも装着可能なようにT10ランプ用の穴を空けた上でコーキング剤で再び合体。NAのコンビランプは上下幅が小さいのでアバルト風に全周タイプには出来ずに一本棒のみとなった。あとはスモールライトとの切替用に5極リレーを付ければこれでデイライト付きコンビランプとして機能するはず。

補助スイッチの妙 

 NAロードスターにはハンドル横にダッシュボードスイッチが付いている。補助スイッチ3個が取付可能だ。NA8Cシリーズ1スペシャルパッケージの場合は右に電動ミラーのリモコンスイッチ、真ん中と左が空いていて、左にはオプション(リアデフロスタまたはフォグランプ)、真ん中は輸出用のメーター照度調整スイッチを付ける想定らしい。シリーズ2では真ん中に電動ドアスイッチが付くようだ。

 購入当初のある時、夜ヘッドライトを点けたらメーター周りだけが真っ暗で何キロ出ているのか解らない。ヒューズや球切れを疑っても 解決せず、夜間走行は控えていた。随分経ってからセンターのブランクのカバーを外してデフロスタスイッチを一時的に取り付けた事を思い出した。外したカバーをよくよく見たらただのブランクではなくて導通するようになっていて、ようやく取り付け位置を間違えた事を理解した。

補助スイッチが3個

 あちこち調べていたら輸出用のメーター照度調整スイッチは国内ではオプション設定だったようで今でも純正品が入手可能らしい。日本人はメーターや各種イルミネーションの明るさには無頓着なので不要と言う事なのだろうか。左側は1個でリアデフロスターとフォッグランプ両方を取り付ける場合のデユアルスイッチなる物も純正で入手出来るし、車体側の配線はこちらもダミーカバーの場所まで両方来ているようだ。デイライトを取り付ける時にはフォグランプの配線を利用しようと考えているので補助スイッチが2個になるし、折角の機能は使いたい。廃番になる前に慌てて両方とも手に入れた(税込で3,694円+5,793円)。これで社外品スイッチの利用は極力抑え、純正品で21世紀仕様のNAが出来上がった。

その他

息子が手を加えたものや備忘録として記録するまでもないもの

   燃料フィルタ(交換) 

   エアコンルーバー(NB型へ)

   マフラー純正品(タイコが割れたため)

   割れていたアンダーカバー(交換)

   ウインドディフレクタ(NB用ベージュを塗装)取付

   サイドシルスカッフプレート(NB用カーボン調塗装)

   シフトノブ、サイドブレーキバー(黒色にこだわり、傷を嫌って)交換

   ミッションインシュレーターゴム等(交換) 

   灰皿の撤去(隙間を塞ぎ小物入れに)

   ETCアンテナの移設(定番のメーターパネル内に)

監視用の赤いロドスタを導入

そして、新たに加わった赤のロードスターのミニミニパトカー。リモコンドアロックと連動して点滅して監視してくれる(ダミーだけれど)。

(付録)クラブ NAのバッジ 

ネットを徘徊していたらこんなものを見つけた。

純正キーの凹み部分に貼り付けるユーノスマーク。あまり普及していないようだが知る人ぞ知るマツダ公認の純正同等品。まだまだ入手可能だった。