旧型悪路走行二輪車の純正風格安再生に向けて
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・ヤマハTYシリーズは第一次トライアルブームに生産されたバイクである。
・50ccから250ccまで排気量別で5クラスを揃え、公道走行可能、一部は競技専用で販売された。
・そのうちのTY175の国内正規発売はTY125に1年遅れること1976年から。
・それに先立ち、TY125のオプションとして175ccのボアアップキットが売り出されている。
・ところがTY175は2年と経たず’77年に販売中止となり、125の販売も’79年には終了する。
・その後’82年になり、TY175だけは競技専用車両として輸出仕様を5千台限定で再販売された。
・以上は講談社発行の「我らがヤマハモーターサイクル」の車歴表によるもの。
・一方、ヘインズ発行のワークショップマニュアルではTY175は’75~’84発売となっている。
・ヤマハのトライアルバイクについては海外が先行し、流行に左右されず継続したということらしい。
・というような事をネットでいろいろ調べていたらこのHPにたどり着いた
・TYのことを客観的に、写真付きで知りたい事をほぼすべて網羅している。
・生半可な知識のアマチュアが下手に個人的感情を加えて講釈する事は遠慮した方がよさそうだ。
・私のTYは’80年頃に友人を通じて入手した’75年型TY125で型式は539
・それを、妻の出産帰省中を狙ってボアアップキットで175ccにしたもの。
・175ccにしたので当時入手できる限りの情報で、TY175正規版っぽく塗装した(つもり)。
・純正の黄色のカラーリングをアパートのベランダで白色に塗装しなおしたのは30年も前のこと。
・当時はやりの輸出仕様のフォーク下に取り付ける速度計も装備した。
・でもクリア塗装もしてないし、しっかり錆対策もしてなかったので、あちこち茶色くなっている。
・今、巷ではスリムで洗練されたデザインでツインショックのビンテージトライアル車がブームらしい
・ネットのあちこちにTY175が存在する。
・便乗して、20年以上乗っていないTY175をオリジナルに近く復活させるプランをたててみた。
・レンジの車検整備までのつかの間、今年の夏休みの工作としてみよう。
正規販売の175とボアアップ版の違いについて
・正規版初代TY175のタンクは赤の幅広の帯の中に白抜きYAMAHAのロゴ、上下に黒のラインのはず。
・オイルタンクカバーとマフラーカバーは赤色に塗られ、175の文字が白色で入っている。
・再販された競技専用車両は、ヤマハの文字は黒色で、タンクの前側を赤と黒の細いピンストライプのラインで縁取りしたデザインのはず
・こちらはマフラーカバーとオイルタンクカバーは白色
・当時の雑誌で、ベルギーあたりでとった写真のTYの丸みを帯びたタンクデザインにあこがれたものだ。
・国内で発売された正規版175はこの2種類のカラーリングしか存在しないはず
・一方、TY125の正規販売車のカラーリングは一度マイナーチェンジしているので2種類だけのはず。
・初期のいわゆるコンペテションイエローのツートン。それにタンク中央に幅太赤のストロボ(点々)ストライプで黒の縁取り模様だけと思う。
・国内販売のTYで赤や青の色違いが選択できたのは50のみで125や175では選べなかったはず。
・2013.07現在、ネットには様々なTY175の写真が氾濫している。
・公道走行可能なものは2年足らずの間だけ販売された初期の物だけなのでごく少数のはず。
・それに175はトライアル実戦用に使われたものが多いはずなので、相当数が使い切られ、廃車されたと思われる?
・したがってTY175としてネットで散見する写真の大半は125ccのボアアップ版ではないだろうか
・私自身を含めて175ccの排気量に憧れた125乗りは多かったと思う。
・その証拠として、オークションなどでは「公道走行可能、不思議なことに125登録です」などと書かれている
・そこに各ショップオリジナルのFRPやアルミタンクのカラーリングが混じり、加えて所有者個人の独創的なデザインが入って複雑怪奇な様相となっている。
・私が入手した30年前は第二次トライアルブームの頃で、第一次ブームの情報は少なかった
・TY175は第一次ブームの末期に販売されたもの
・白黒の写真しか入手できなかったので、赤と黒の違いが判らなかった
・それに、もともと手間とお金をケチッていたので純正の175らしく見えればそれでよかった
・今、ネットで情報を集めてみるとトンチンカンなカラーリングになっているのは恥ずかしい限り
・今回はできるだけ情報を集め、正規版に近く、かつオリジナリティのあるTY175を目指そう!
できるだけホームセンターで入手できる道具で…格安に
これまで格安品をコツコツ集めたもの
ハンドル(レンサル:屋外で保管していたら雪のため折損)
リアフェンダー(○○オクで)
マフラー(○○オクで)
バラしてから交換したもの
フロントフォークチューブ(リプロ製品?サビのため
フロントフェンダー(リプロ製品
シートカバー(リプロ製品)
さて、お膳立ては揃った
あとはオーバーホウルと塗装、組み立て
その前にタンクの清掃とさび止めという大きな仕事が残っている
果たして今年の夏休みの工作は暑いうちにできあがるだろうか?