噴射ポンプ交換

全塗装したTdiレンジは調子が良い。調子が良すぎて走りすぎたのか持病が出て来た。燃料噴射ポンプから燃料が漏れ出したのだ。ただ、Tdiエンジンとしてはたかだか16万キロ程度の走行距離なので持病と言えるかどうか?

初めはポンプ周りがシットリする程度だったがいつの間にかフロントデフの2箇所の溝にオイル様(実は軽油)の液体が溜まり出し、そこから床に溢れてシミになっている。

噴射ポンプの分解は素人には困難との情報は前から聞いていた。近くでボッシュカーサービスの看板を掲げている店に相談してみたらオーバーホールは簡単そうな話だったので車ごと持ち込んで頼んでみた。

結果、オーバーホールは1日もかからず済んで燃料漏れは治ったのだが、今度は始動性が困難になってしまった。O/H前はセル一発でエンジンがかかっていたのに、しばらくボタンを押していないと掛からなくなり息を吐くような感じでやっとで掛かるようになってしまったのだ。掛かった後は何事もなかったように以前と同じく快調だ。

何日経っても始動性は向上しないので自分で調べてみた。結構高かったランドローバー専用のOBDⅡの有効活用を図るべくダイアグをかけてみたら燃料温度センサーの短絡又は断線と出た。

ディスコのETM(Electoric Trouble Manual)によるとEDC(Electoric Disel Contorol)エンジンの場合、始動時は燃料温度センサーとクランクスピードセンサーの回路で燃料をコントロールして噴射し、一旦エンジンが掛かると別の回路に引き継いでエンジンコントロールするらしい。

ポンプのコネクタを外して燃料温度センサーの導通を測ってみると案の定反応なし。確か1年前に全く初爆が無かった時に測った時は数kオームの抵抗があったはず。あの時はセキュリティ回路がつないで無かったので当然初爆はなかったのだが今回は温度センサーの抵抗値自体が無い。個人向けで安い(私には高いが)物だがダイアグは正確な結果を出すようだ。

今回噴射ポンプのO/Hの際、どこかが外れたか断線したのではないかと疑った。始動が困難なままではいかにもバッテリーに悪そうなのでポンプを外してO/Hした業者に確認をお願いした。

頼んだ業者さんは温度センサーの不具合は確認したがセンサー単体であちこち探し回ったものの入手ルートが無くて連絡しそびれていたようだ。ただOH作業の不手際による不具合ではないとの事。仕方がないので予備にする事も考えてeBayでポンプ一式の中古再生品を探して見た。

その後同じくeBayでVW Tdi用のセンサーを探し出して自分で取り付けてみた。完璧な予備の噴射ポンプが出来上がるか?

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