300Tdiレンジの真空引き

 クーラーからエアコンシステムに変更する作業は2年前に終了して、昨(’22)年は更にフレア接続が不安だったので無くすよう加工したのだが、実は冷媒はまだ入れていなかった。真空引き用のポンプやマニホールドゲージセット、それにHFC134aガスやオイルは随分前に購入してあったのだが何せ真空引きなる作業は生まれて初めての事、ポンプから煙が出たりしながら、何度試みても本に書いてあるような真空状態を保つことができずに躊躇していたのだった。

 また今年も暑い季節が近づいてきたので重い腰を上げて電装屋さんに診てもらいに行ったら一瞬で室内から大々的に漏れているとの指摘を受け自宅へ舞い戻った。

 ヒーターユニットを外すのは誠に億劫な作業で、フレア接続を無くしたのも室内側のパイプは2度と触りたくないと言う理由で確実に接続したつもりなのだが、あろう事か再々再度外すことを余儀なくされた。ユニットを外してよくよくパイプを観察すると指摘の通りエバポと自作した延長パイプとの接続部分がしっかりと締め込んでいないように見える。

 エバポ側の高圧と低圧の出口は出ている長さが違うのだが、エバポから延長したパイプを外してみると、エバポ側の長短の差と延長パイプ側の高圧と低圧パイプの長短の差が合致しない。硬いパイプ同士ではここに差があってはどちらかがしっかりと奥まで締め込みできないわけだ。つまり、エアーが漏れていたのはアルミ溶接部分からの漏れではなく、単純にワンオフ自作の延長パイプの長さの計算間違い、長さを測ってR12用のネジ込み部とR134a用のねじ込み部分の溶接をお願いした自分の責任であった。平身低頭電装屋さんに再度頼み込んで高圧側のパイプを短く切って溶接してもらった。2千円の追加料金で済んだ。ありがたい。