若い頃はコロコロ変わる流行のデザインと性能を見比べて乗り換えてきたのだが、買い替えに倦んだ40代の頃にCCV(Cross Country Vehicle)誌(主宰:石川雄一氏)を読んで正に究極の車、終わりの車に出会った。以来四半世紀に渡ってCRR(Clasic Range Rover)を乗り継いできた。200Tdiディーゼル、V8ガソリンそして自分でエンジンを載せ替えて作り上げた300Tdiディーゼル。私はこれを「終の車」としよう。
CRR(Classic Range Rover)の場合ワイパーモーターに辿り着くのは骨が折れる。クソ重たいボンネットを外し更にデッキパネルを外さなければならないのだ。バネが強すぎるボンネットヒンジを水平にしてデッキパネルを外そうとしてコジリ棒を入れていたら手が滑ってバチンとどこかに当たって飛んで行ってしまった。取り敢えずパネルを外してモーターを観察したが、後でどこに当たったかしっかり見てみたらフロントガラスに当たってから飛んでいったようだ。イタタタ。φ3センチほどがヒビ割れ隣に約10センチ径で丸くヒビが入っている。本当にイタタタタだ。下手なことをした。ワイパーの修理どころではなくなってしまった。
95年型(MA)は知らずKA(93年型)までのCRR(Classic Range Rover)のルームランプは室内スイッチの他、リアゲートも含めて何処かのドアが開いていると点くようになっている。ドアを閉めると8秒ほどでじんわりと消えていく。運転中などエンジンが掛かっている時はすぐに消える。そしてドアなどが開けっぱなしでもバッテリー保護なのか省エネのためなのか約10分経つと自動的に消えるようになっている優れ物なのだ。
よく躾された馬は乗馬の際「ご主人様どうぞお乗りください」と膝を折って乗り易くしてくれるそうだ。砂漠を行く隊商のラクダも同様に躾られているらしい。’93年型以降のCRR(Classic Range Rover)のエアサス車は正にこのニーリング機能を持っていたのだが、悲しいかなCRRの場合は時期尚早だったのかよく故障するとの事でエアサスを元のコイルサスに戻すのが流行ったのはご存じのとおり。